一方。
渉は涼しげ過ぎて……。
そんな言葉言い慣れてるんだと思うと、途端にしぼむ胸。
「でも、なんで……?」
そんなことより、どうしてあたしをここへ連れてきたのかってことだよね。
「乃愛、寄り道したことねえんだろ?放課後は新藤に家に送り届けられて、門限6時どころの騒ぎじゃねえだろ」
「……」
「こーゆーのもいんじゃね?たまには」
「……」
「ってな」
寄り道……にしては、普通の女子高生が行くところじゃないけど。
だけど。
素直に嬉しかった。
渉はあらゆることで、あたしの平穏すぎる日常を壊してくれる人。



