「ちーっす」
渉が声を掛けたのは、青いつなぎを着て、金髪の頭に白いタオルを巻いている、どう見ても、お近づきにはなりたくない人。
……つまり、見るからにヤンキー上がり。
最強ヤンキーだという渉の知り合いとしては、説得力があり過ぎる人。
ここは、小さなバイクショップみたいなんだけど……。
「よう!おかえりー」
イメージとは違って、ノリがよさそうなその人は、どうやらこの店の店員さんの様で……。
「おっ、渉の彼女か!?」
なんて、あたしを指してニヤニヤする。
「ちげーよ」
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