「彼女って、なんだよ」 怪訝な声が、あたしが見ている緑の絨毯に落ちる。 「……斗真くんから、聞いた」 一瞬の間があって。 「乃愛、斗真に会ったのか?」 あたしはコクンと頷く。 「斗真、他になにか言ってたか?」 急に、焦ったように言う渉。 「え、だから……渉には彼女がいるから……って」 「それだけか?」 それだけって……? 彼女がいるのは認めるってこと? 「……深入りしない方がいいって言われた」 「他には?」 「……」 だから、認めるの……? そればかりが気になってしょうがない。