「……はぁっ……」 やっと解放された唇を開く。 思いのほか、乱れてる呼吸に驚きながらも。 「……んでっ……」 図書室の緑の絨毯に目を落としながら呟いた。 「……なに?聞こえない」 渉が、あたしの声を拾おうと、耳を寄せるのが分かる。 「なんで……こんなことするの……っ」 受け入れたクセにこんなこと言うのは卑怯だってわかってる。 「したかったから」 帰って来た答えは、あまりにも身勝手で。