といういきさつがあり……。
図書室の長テーブルにならんで座るあたしと渉。
必死の演技で圭太をごまかして、やっとこの状況を確保したのに……。
到底勉強なんて教える気分じゃなかった。
だって……。
斗真くんから聞いた話が、頭から離れないから。
彼女がいるって知って、動揺してる自分がいる。
裏切られたって、被害妄想気味なあたしがいる……。
だから、教えるにも身が入らなくて。
そんなのは当然、渉にもバレバレで。
「つーかさ、自分から教えてやるとか言っといて、なにそのやる気のなさ」
鼻でふんっと笑った渉は、ポイッとシャーペンを机に転がした。



