「あたし一人で帰れるから大丈夫だよ!」
もしかして、幼稚園児扱い?
「なんかあったら俺が嵐士さんに怒られんだよ。そのくらいわかれよ」
「……」
さすがにそんなことはさせられないし。
だったら、この計画は潰れるも同然だよ。
はぁ……やっぱダメかぁ……。
「圭太。乃愛のことはあたしに任せて?帰りは家まで一緒に行くから大丈夫」
ピリピリした空気に割り込む柔らかい声。
えっ!?
そんなことを提案する小春に、あたしは目を見張った。
「圭太は、乃愛がちゃんと家に帰れたことが分かればいいんでしょ?」
「……まぁ…そうだな」
圭太はそれでもどこか煮え切らない感じで、唇を尖らせる。



