「あたしはイヤって言ったんだよ!?」


なんか誤解してそうな小春に、きっぱり断言する。


最初に提案したのは自分…だなんてことは言えないけど。


「はいはい。それで、そのアリバイ作りに、あたしが協力すればいいのね?」


アリバイ作りって……。


小春もなかなか言うなぁ。



「まあ……そういうことになります……」



知っての通り、あたしにはアリバイを作らなきゃこんなことできないもん。



「大丈夫だよ、任せてッ」


「ありがと~~」


ふたりで綿密に打ち合わせをしてから、その話を圭太の元へ持って行く。