「覚えててくれたんだー」 斗真くんは、人懐っこい笑顔を見せた。 「……同じ学校だったんだね?」 びっくりした。 クラスの男子との関わりすらないあたしは、他のクラスの男子のことなんてまったくわからなくて。 あ!渉をこの高校に誘った友達って、斗真くんかな……!? 「クラス違うとなかなか合わないよね。乃愛ちゃん2組でしょ?俺8組だし」 途端にあたりを見回して小声になった斗真くん。 そして、「こっち、いい?」 とあたしを柱の陰に連れて行った。