「ねえ、ちょっとあんたたち」 そんなやり取りを聞いていたらしい日南子が、割って入って来た。 あっ……。 「ゴチャゴチャくだらないこと言ってんじゃないよ」 声も顔も、かなり怒っている。 「あたしたちは、べつに、ねぇ?」 見た目一番気の強そうな彼女が、負けじと言い返すけど。 「ねぇねぇ、やばくない?」 「うん、告げ口されたら困るし、行こ行こっ…」 他のふたりは顔色が変わり、彼女の背中を押すようにしながら、慌てて教室を出て行った。