「どうしても被らなきゃダメ?」 「ああ。もし被らなかったら……」 「はいはい、またお兄ちゃんに殺されるとか言うんでしょー」 「いや、サツにつかまる」 「……」 現実的な言葉に、あたしはきょとんとした。 ……た、確かに。 お兄ちゃんどうの…じゃなくて、道交法違反だよね……。 それはあたしも御免だ。 「いっそのことショートにしろよ。俺、短い髪好きだし」 「はぁ?なんであたしが圭太の好みにしなきゃなんないのよっ!」 笑いながら言う圭太の手からメットを奪い、渋々被った。