ヤンキーなんて、大嫌い。





「おいおいー、嵐士に殺されるぞ」


「俺もかよ」


「嵐士に例外はないだろー」



メンバーですら、そういう認識なんだもんね。



はぁぁぁ……。


あまり聞きたくない会話に、気分はますます落ちていく。



「じゃ、ちょっと俺、コイツ送っていきますんで」


それを察してなのか、先輩たちがまだ話している最中に、圭太が口をはさんで。


「乃愛、帰るぞ」


あたしを促した。



「うん」


これでやっと解放される。


圭太に感謝しなきゃ。



「乃愛ちゃんばいばーい」


あたしはヤンキーな先輩たちに軽く会釈をして、圭太のバイクに跨った。