そんなことを考えながら校門前まで行くと、いつものように、圭太がバイクと共に待っていた。
そこには、煌蘭メンバーが10人くらいたむろしてて。
「よー、乃愛ちゃん久しぶり~」
声を掛けられた。
その中の数人は顔見知りで、あたしはペコッと頭を下げる。
「……こんにちは」
うわああぁぁ、いやだなあ。
ヤンキーの大群に、体が拒否反応をしめす。
周りを見れば、この集団を遠巻くようにして生徒たちが校門を出ていく。
一般生徒たちから見ると、怖い存在なんだろうなぁ。
そんな中に自分が居ることがものすごくイヤだ。
「おっ、乃愛ちゃん制服似合ってんな!かっわい~」
ひとりのメンバーがそう言うと、他のメンバーからの舐めまわすような視線を感じた。