「……っ」 うそだ。 そんな人が居るわけない。 「どう……して…?」 なにか企んでるとか……。 「どうして?…んなこと、自分で言うなよ」 「え……」 「乃愛がそれでいいと思ってんならそうするけどよ」 「……」 ……いいわけないよ。 紙袋をギュッと握りしめ、うつむく。 カサカサと鳴る紙袋の音が、さらに哀愁をただよわせる。 渉は、はぁ…とため息をついたあと。 「そうじゃねえんだろ?普通にクラスメイトの誰とでも話してえし、気なんか使ってもらいたくねえんだろ?」