「セーフ」 あたしの真上で、形のいい唇が開いた。 「え……」 首を横に振ると、渉の手の中には、落ちたと思っていたハンバーグが収まっていた。 「あ!」 渉がキャッチしたんだ。 よかった。 昨日一生懸命作ったハンバーグが無駄にならなかったと、ホッする。 「乃愛、ハンバーグ食う?」 体の真上から、なんだか優しい提案。 「でも、コレ、食べたかったんじゃ…」