なんであたし、渉とふたりでお昼を食べてるんだろう。 こんなことまでは、想像してなかった。 ま、他人のふりしてればいっか。 もー、早く食べ終えて今度こそ教室に戻ろう。 「うんめっ……」 ……っ。 心をくすぐるような言葉に、ドキンッと胸が鳴った。 それは、お世辞とか、あたしの反応を見ようって感じじゃなくて。 本当に美味しいと思って食べてくれる。 そんな様子が伝わってきて……。 あたしの隣で、ただ無心にお弁当を食べている渉。 渉とふたりでのお昼なんて、不本意でたまらないのに。