そうだよね!
お兄ちゃんは、あの一之瀬嵐士だ。
シスコンで、あたしに手を出す相手をぶっ飛ばすつもりのお兄ちゃんだもんね。
これがお兄ちゃんのじゃなかったら、誰のだって話だよね。
「う、うんっ……たまにはお兄ちゃんの分も……って……」
引き攣りながらも、どうにか笑顔を作る。
「カ、カップラーメンばっかじゃ……よ、よくないと思って……」
圭太から聞いたんだ。
煌蘭のメンバーは、空き教室に溜まってお昼を過ごしてるみたいだけど、下っ端くんにいつもカップラーメンを買いに行かせてるって話。
「つ、包んだら、あとで渡すね……」
クラスの男の子に作ったお弁当だなんて知れたら、相手だけじゃなく、あたしの命も危うい。
「ああ。食うの楽しみにしてる」
そう言ったお兄ちゃんは、なんの疑いもなく洗面所へ消えて行った。



