「よし!完成!」 あたしのと、渉の。 二つのお弁当を並べる。 入学してから作り始めたお弁当の中で、一番見栄えも色合いも出来もいいモノ。 これで、ほんとに作って来たのかよ、とか言われたら立ち直れないかも。 もしかして、からかわれただけだったりして……!? これから起こるかもしれない色々を想像して、ドキドキしながらお弁当を眺めていると。 「うまそうだな」 肩越しから、ニョキッと影が現れた。 「ぎゃああああーーーーーっ!」 朝のキッチンに、あたしの叫び声が響き渡る。 だ、誰っ!?