ふー、危ない危ない。
「も~、ママってば、余計なことしないでよ」
ママは1ミリも悪くないのに、焦りまくって文句を言ってしまう。
だって、お兄ちゃんにバレたら大変だもん。
それを何に使うのかとか、絶対に詮索して来るに決まってる。
「余計ってなによ。欲しいって言ったの乃愛じゃない」
そりゃそうなんだけどさ。
「もう大丈夫だからッ!」
ここからどいてもらうためにママの背中をおす。
変な子ね~と、首を傾げながらもキッチンを離れるママ。
ママ、ごめん……。
とりあえず、お弁当箱の在り処は分かったから、あとでこっそり取ろう……。



