あたしも……ドキッとした。
よく見ると、いや、よく見なくてもカッコイイ渉は、そんな姿もいちいち様になっていて。
なんなの、これ。
心臓がヤケにうるさい。
「乃愛……乃愛……?」
「へっ……」
小春に呼ばれて、今日2回目のとぼけた返事をしてしまう。
やばい、また見惚れてた……。
気付いたら渉はもう教室にいなくて、さっきまで騒いでいた女子も、自分たちのお弁当とお喋りに夢中。
「あいつの方がガキじゃんね」
日南子は、あたしを哀れそうな目で見たあと、
「てかなんなの、昨日から。乃愛にばっかりちょっかい出して。分かりやすいガキの行動かね?」
「え?それって?」



