「乃愛、乃愛っ」 あたしを呼ぶ小春の視線は、あたしの頭上で……。 んっ!? 振り返るとそこには。 口をもぐもぐさせている……渉。 あ、あ、あ、ああ……。 あたしはそれを、黙って見ているしかできなくて。 渉は、味わうようにゆっくり口を動かす。 ごっくん。 渉の喉ぼとけが大きく動く。 あたしのハンバーグは、いま渉の喉を通って、胃の中へ……? 見えないくせにその軌跡を、思わず辿ってしまう。 いまごろ、口の中ではジューシーなお肉のエキスが……