「なんかすごい新鮮なんだけど」
「久郷くん……だっけ?あたしこんな光景初めてみたかも」
唖然とするのはあたしだけじゃなかったみたい。
目の前には、ポカンと口を開けている小春と日南子。
2人とも、まるで宇宙人に遭遇したかのように。
昨日の話、ほんとに聞いてなかったんだ。
あとでちゃんと話しておかないと……。
渉の顔は、昨日見たとおりキレイすぎるし、体のどこかを痛めた様子もない。
とりあえず、無事でよかった……。
ヘラッと笑って教室を出ていく渉を、ホッとした気持ちで見送っていると。
「そう、久郷渉」
日南子が突然、渉の名前を感慨深げに呟いた。



