ぼんやりと、渉の机を眺めていると。
「オッス!」
後ろから、誰かに頭をはたかれた。
「いったぁ……」
突然頭頂部に走った痛みに、あたしは頭に手をあてて顔を歪めた。
……だれ?
圭太?…は、こんな子供じみたことはしないよねぇ……。
なんなのよー、と思いながら人の気配のする方を向くと、イタズラがバレた子供の様にそそくさと逃げる男。
「……ちょっと……」
なんなの、この古典的なイタズラは。
そんなことをあたしにするのは、イヤ、出来るのは渉しかいない。
思わず、圭太が居るかどうか確認してしまう。
まだ、みたい。
……良かった。
こんなとこ見られたら、また騒動に発展するところだったよ。



