ヤンキーなんて、大嫌い。






その日、あたしが一番心配していたのは、渉が学校に来るのかどうかということだった。



「おはよー!」


「あ、乃愛おはよっ!」


「おはよう」


教室で交わす日南子と小春との挨拶はいつも通りだけど。


いつもと違うのは、隣の机をチェックすること。



まだ来てないみたい……。


昨日見た渉のカバンはまだなかった。



来たとしても、あのキレイな顔に青痣をつくってるんじゃないかとか、腕を骨折してるんじゃないか…って、不安は募る。


あたしには素知らぬふりを貫いてても、お兄ちゃんはもうやることはやってるんじゃないかという恐怖はぬぐえなかった。