……よかった。 ホッと胸をなでおろしたところへ、 「暴力はんたーい」 ネクタイをキュッキュと引っ張るように直しながら渉が言う。 ちょっと!? これ以上圭太を刺激しないでよ! ていうか、火に油を注いだのはアンタだからね!? 言えない文句を、心の中で爆発させる。 「もう一度忠告しておく。乃愛に触れたら、マジ殺す」 さすがにそれは大袈裟だろうけど、こんな態度とられたらカチンとくる圭太の気持ちは分かる。 冷静に返している圭太に、さすがだとも思った。 ……なのに。