「ねえ、ママ。なんとか言ってよ。あたしバイトもしたいと思ってるのに」
隣でサラダをつついているママに助けを求めた。
「そうねえ。確かに6時は早い気もするけど……」
ママは何かを考えるように、人差し指を顎先にあてる。
うん、うん。
もう一声っ……
「でも、嵐士がそう言うならそれでいいんじゃない?お小遣いもアップしたんだから、バイトも必要ないでしょ」
ママはニコッと笑い、あたしへ小首を傾げた。
「ママぁ!!!」
あたしはガクッと肩を落とす。
ママはこの家の仕切りをお兄ちゃんにまかせっきり。
結局は流されるんだから。



