「ひ、ひぃぃぃぃぃっ…!」 なにっ!?この状況!! あたしの顔の両側には、渉の腕が真っ直ぐ伸びている。 いつの間にかベッドを降りていたらしい渉は、そこから身を乗り出すようにして、あたしに覆いかぶさっていたのだ。 穏やかだった鼓動は、バクバクと盛大に動き出す。 「ちょ、な、なんのつもり……」 「さあね」 そう言いながら、もっと体を屈める渉。 つまり。 どんどん顔が接近してくるわけで。 「これ以上、ち、近寄らないでっ……」 「やだって言ったら?」 えぇぇっ!? やだって、どういうこと!?