「ああ。あれは、アンタが万一俺より年上だったらうまくねえなと思って」
「なにそれ……。……てことは……」
「ピカピカの高校1年生。あ、でも誕生日来たからもう16だけど」
えっ!?普通にタメなの!?
3月まで中3だったとか、見えない……。
「つうかさ、久郷くんってやめろよ。隣同士の仲じゃん」
渉はそう言って、目線だけをあたしに向ける。
「え……」
「渉って呼べよ」
「……!!」
妖艶な声と視線にドキッとした。
透き通った瞳が、あたしをジッと見つめて……。
吸い込まれそう……。
ハッ!
じゃなくて!