「アンタは関係ないだろ」
「オマエこそ関係ないだろう」
火花が散っているように感じるのは、気のせい……?
「関係……ねぇ……」
すると、渉は「うーん…」と、ちょっと斜め上を向いて考えるようなしぐさを見せて……。
「大いにあるな、だってコイツは……」
「ちょーーーーーっと!」
あたしは慌てて大声を挟んだ。
なに言う気!?
あの夜のことをバラされるんじゃないかって、ひやひやする。
キスしたとかなんとかって。
そりゃあ、関係ない……なんて言いきれないのはわかってるつもり……
「お隣さんだし。な?」
……へ?