「そうか。そうしてもらえると助かるな。久郷、よろしく頼むな」
「はい」
なのになぜか勝手に話を進められて、ガタッと椅子を慣らして立ち上がる渉。
ちょ、ちょっと……なんでそんな展開になるのよ……。
「おい」
そこへ口を挟んだのは、圭太。
……そりゃそうだよ。
圭太が黙ってるわけないよね。
お兄ちゃんからあたしのお目付け役を頼まれてる圭太が……。
「だったら俺が連れてく」
あたしの席まで歩いて来て、まだ座っているあたしの手首を掴んだ。
あ、あの……?
さっきと同じように、イケメンの不良が対峙している。
……あたしを挟んで……。



