バイクを置きに行っていた圭太が、教室入って来たのだ。
ツカツカと一直線にこっちに向かって歩いてくる。
「あっ、これはっ……」
あたしは慌てて渉から手を離したけど、圭太は険しい顔つきで渉の前に立ちはだかった。
「てめえ、誰だよ」
「……ったく、なんなんだよー。マジ死ぬかと思った」
圭太の問いに答えず、あたしに睨みを利かせる渉。
そしてゲホゲホと咳をする。
本当に苦しそうだ。
「ご、ごめんっ……」
だって、自分の身を守るのに必死だったんだもん。
あの夜のことをベラベラ喋られたら……あたし生きていけない!



