愛の言葉を聞きたくて


それから3日経ち、私は産気付く。
繰り返される陣痛。声を押し殺しながら耐える。

「公爵婦人、もう少しですよ、もう少しで会えますよ!」
「はぁ、はぁ・・・。痛い、いた・・・いぃ・・・!」

出産にはルイドも立ち会っていた。私の手を固く握り、声をかけてくれた。

「がんばれ、私がついている。大丈夫だ!」
「んんんーーーー!!・・・ああ!!!」

最大の痛みと共にいきむと、ずるんと何かが抜け落ちる感触がして、そしてともなく泣き声が聞こえる。

「おめでとうございます!男の子でございます!!」
「良くやった!セルシア!!私は・・・」

ルイドが最後になんと言っていたのかよく覚えてはいない。
ただ薄れゆく記憶の中で、それは夢なのか現実なのか、ただぼんやりとルイドの瞳から伝う涙を見たような気がする。