「オルーフィア様、申し訳ありません。今回も月のものがきてしまいました」

この言葉を言うのは何回目になるだろうか。
目の前に立つルイドの表情は複雑そうだ。

それもそのはず。私は子を生すだけの、その事さえ為し得ていないのだから。
彼は早く私との間に子供を設け、私との"作業"を終わらせたいと思っているはずだ。
私も愛されぬ男にただただ抱かれるのは苦痛である。出来れば愛して抱いて欲しいと思う。

「そうか。次回に期待しよう」

そう言うと、ルイドは先に寝台へ行き横になる。
私も後に続いて横になった。お互い背を向けて。

下半身が重く、ちりりと痛む。
月のものの痛みなのか、愛されない苦しみなのか分からない。
自然と涙が溢れ、ルイドに気付かれないように声を押し殺して泣いた。