「ほら、絶対、瑠可は最後まで気づかないと思ったんだよー」
と眞紘が言い、みんながどっと笑う。

 高校と職場の先輩である三田が、
「ええーっ。
 絶対、気づくと思ってた。

 だって、一真の親、来てないし」
と言う。

 そ、それは仕事で来れなくなったって聞いたから……。

「そこで、気づかないのが、瑠可なんじゃない」
と麻美が言う。

 なんだかわからないが満足げだ。

 一真が言った。

「瑠可。
 ちょっとの間だけど、お前と付き合って思ったんだ。

 前は、ともかく、お前と結婚できればいいって思ってたけど。

 そうじゃないって。

 それじゃ、俺は満足できない。
 本当にお前を手に入れたいんだ。

 だから、和歩と結婚しろ」

 は、話が見えませんが……。