覆面チルドレンのレビュー一覧
5.0
久しぶりにここに来て、久しぶりに小説を読んで、久しぶりにレビューを書こうと思いました。やっぱり小説はいいな。素敵だなと思わせてくれる作品でした。 どこかノスタルジックな作風は、きっと、僕ら世代の読者さまの子供ごころを揺さぶり、懐かしさや、甘酸っぱさや、ほろ苦さや、温もりや、そうした色んな気持ちを思い出させてくれることと思います。 けして衝撃的ではなく、むしろ時の流れをたゆたうように、エンディングに向かって緩やかに紡がれていく文章に、作者さまの思いが込められているように感じました。 見上げた空の青は、望んでいた青ではなかったかもしれない。けれど、それもまた、それぞれの青なんだと。
久しぶりにここに来て、久しぶりに小説を読んで、久しぶりにレビューを書こうと思いました。やっぱり小説はいいな。素敵だなと思わせてくれる作品でした。
どこかノスタルジックな作風は、きっと、僕ら世代の読者さまの子供ごころを揺さぶり、懐かしさや、甘酸っぱさや、ほろ苦さや、温もりや、そうした色んな気持ちを思い出させてくれることと思います。
けして衝撃的ではなく、むしろ時の流れをたゆたうように、エンディングに向かって緩やかに紡がれていく文章に、作者さまの思いが込められているように感じました。
見上げた空の青は、望んでいた青ではなかったかもしれない。けれど、それもまた、それぞれの青なんだと。
生きている、と感じました。
傲慢に生き続ける福永も、職に関係なく変わらず在り続けた原田も、勿論主人公も、みんな呼吸をしている気がしました。
祖母の作ってくれた覆面によって蘇る思い出。
苦いけれど、受け入れないといけない現実。
最後に彼が見た空が青かったことに、自分の中で勝手に救われていました。
何度も何度も読み返したい作品です。
ふと目に留まると、手に取ると、昔の思い出が溢れるように蘇ってくる。そんなものが、私にもあります。
子どもの頃の思い出って、いつもどこに眠っているんだろう。どうして思い出したときこんなに胸の奥をつんとさせるんだろう。
どこからどこまでが子どもでいつ大人になったのかなんてわからない。もしかしたらまだ子どもなのかもしれない。でも、年を重ねて初めてこぼれる涙もある。
あの頃は辛いこともたくさんあったけれど、きっと楽しかった。苦しみながら、懸命にもがきながら、笑い合えた日々は確かにそこにあったのだと。
もう二度と戻れないけれど、今日も空は青い。私たちは明日も明後日も、ずっとずっと生きていく。
ラストに胸が一杯になりました。この作品が、私は大好きです。
それは羞恥 それは欺瞞 それは誇り 人はいつだって選手であり 戦士である どれだけ大人に なったとしても
それは羞恥
それは欺瞞
それは誇り
人はいつだって選手であり
戦士である
どれだけ大人に
なったとしても
覆面に纏わる子供時代の思い出。
古びた手作りの覆面を
手に取るとーーー
その当時の思い出が
鮮やかに蘇る。
誰もが夢中になり
誰もが憧れて
その昔、祖母が作ったその覆面には
たくさんの思い出と
友情、葛藤、苛立ち
そして
涙が詰まっていた。
ノスタルジックに
物語は進みます。
そしてラストに来る衝撃。
読後にくる何とも言い表せない
感情を是非、味わってみてください。
お薦めします。