空を見ていると昔、宇宙飛行士になりたかった事を思い出した。


宇宙の端っこはどこにある?


子供の時から持っていた疑問だ。


俺はいつか宇宙の端っこを自分の目で確かめようと思っていた。


「宇宙の端っこ、かぁ……まだ間に合うのかな。この夢、手に入れられるのか?」


その時、何でも分かったような顔して歩いてくるナルが目に入った。


その目はいつかの彼女が夢を語った時と同じ目をしていた。


何かを見据えているような。


確実なものへと向かっているような。


俺はだから聞いたんだ。











ーーーねぇ、宇宙の端っこって何処にあるのか知ってる?って。