「っ……あ、あと、ごめんなさい、人狼として、生まれてきてしまって……」
「はい。分かっているのなら早く自害してください。あなたの声も、姿も、存在自体も……何もかもが目障りです。不愉快で仕方ないんです」
え、自害……?!
それはさすがに……!
──……じゃあ、どうする?
人間か、人狼か。最初に犯人から提示された通り、そのどちらかしか生き残れないのだとしたら。人間が生き残るには、人狼にいなくなってもらうしかないわけで。
人間が生き残るには、人狼である由良城さんが、死ぬしかない、わけで……。
「……っわか、った。けど、最期にこれだけ言わせてほしいのっ。世の中には、人狼に生まれたくて生まれてきたわけじゃない人がいるってことを!人狼の中には、人間と同じように生きたいっていう人がいることを……!!!」
流れる涙をそのままに、震える声でそう訴えた由良城さんは、何かを決意したように野々宮くんの腕の中から抜け出し、一歩夜桜さんの方へ歩み寄った。
「わかった」って……。
まさか、由良城さん、自害するつもり……?!
でも、夜桜さんの方へ歩み寄ったから、自害じゃなくて彼女に何かをするため……?!
「お、おい!慧……っ!」
自分の腕の中からするりといなくなった由良城さんに不安を覚えたのか、何か嫌な気配を感じとったのか、慌てて野々宮くんが由良城さんの腕を掴んだ。
そんな彼に、由良城さんはそっと振り返って微笑む。「大丈夫だよっ」と一言、零しながら。
このまま由良城さんが自害してしまうにしても、夜桜さんに何かしようとして歩み寄っているのだとしても、良い展開になるとは思えない……。
「ね、ねえ……!」
気が付いたら、僕は声を出していた。
出してすぐに(しまった)と思ったけれど、出してしまった以上、もう後戻りは出来ない。
「はい。分かっているのなら早く自害してください。あなたの声も、姿も、存在自体も……何もかもが目障りです。不愉快で仕方ないんです」
え、自害……?!
それはさすがに……!
──……じゃあ、どうする?
人間か、人狼か。最初に犯人から提示された通り、そのどちらかしか生き残れないのだとしたら。人間が生き残るには、人狼にいなくなってもらうしかないわけで。
人間が生き残るには、人狼である由良城さんが、死ぬしかない、わけで……。
「……っわか、った。けど、最期にこれだけ言わせてほしいのっ。世の中には、人狼に生まれたくて生まれてきたわけじゃない人がいるってことを!人狼の中には、人間と同じように生きたいっていう人がいることを……!!!」
流れる涙をそのままに、震える声でそう訴えた由良城さんは、何かを決意したように野々宮くんの腕の中から抜け出し、一歩夜桜さんの方へ歩み寄った。
「わかった」って……。
まさか、由良城さん、自害するつもり……?!
でも、夜桜さんの方へ歩み寄ったから、自害じゃなくて彼女に何かをするため……?!
「お、おい!慧……っ!」
自分の腕の中からするりといなくなった由良城さんに不安を覚えたのか、何か嫌な気配を感じとったのか、慌てて野々宮くんが由良城さんの腕を掴んだ。
そんな彼に、由良城さんはそっと振り返って微笑む。「大丈夫だよっ」と一言、零しながら。
このまま由良城さんが自害してしまうにしても、夜桜さんに何かしようとして歩み寄っているのだとしても、良い展開になるとは思えない……。
「ね、ねえ……!」
気が付いたら、僕は声を出していた。
出してすぐに(しまった)と思ったけれど、出してしまった以上、もう後戻りは出来ない。



