狼谷くんの暴走で上杉くんが死んでしまって。クラスメートの中に人狼なんていない、犯人の虚言なんかに負けてたまるかって思っていたのに。
実は由良城さんは人狼で。犯人の言うとおり、クラスメートの中に人狼は実在していたわけで。如月さんが、食い殺されてしまって。
野々宮くんのことを思うと、ふたりの関係性は歪だけど、今回のイカれたゲームのような刺激がなければ保てていたことかもしれないのに。
なんで。どうして。こんなことに……っ。
頭の中が疑問や今起こっている出来事に対してのショックで、グルグルと掻き回されていく。焦ったって何も良い案は思い浮かばないというのに、悪循環に陥ってしまっている。
夜桜さんは、泣きながら自分の訴えを言葉にする由良城さんに対して、先程から相も変わらず冷たい視線を向けたまま。──そんな彼女でさえ〝美しい〟、と。僕にとって憧れのままの人だと思うのは、それくらいの言動じゃマイナスにならないほど洗練された容姿のおかげなんだろうな。
「愛奈ちゃんが、どれほど人狼を憎んでいるのかが分かった。充分、伝わったよ……っ」
……〝わたしたち〟?
その言い方は、何か気になるような……。
だって、〝この場には私以外にも人狼がいる〟って受け取られても、おかしくはないから。
後ろ髪を引かれつつも、僕は黙って2人の──野々宮くんを入れたら3人、か。3人の成り行きを見守ることにした。これくらいしか、今の僕に出来ることはないから。
「化け物が馴れ馴れしく人の名前を呼ばないでほしいですね」
「ご、ごめんなさいっ……私、そんなつもりじゃ……」
「言い訳は耳障りなだけです」
教室にいる時、お互いに下の名前で呼び合っていたこともあったのに、相手が人狼だと分かった途端、そこまで拒絶することになってしまうとは……。
実は由良城さんは人狼で。犯人の言うとおり、クラスメートの中に人狼は実在していたわけで。如月さんが、食い殺されてしまって。
野々宮くんのことを思うと、ふたりの関係性は歪だけど、今回のイカれたゲームのような刺激がなければ保てていたことかもしれないのに。
なんで。どうして。こんなことに……っ。
頭の中が疑問や今起こっている出来事に対してのショックで、グルグルと掻き回されていく。焦ったって何も良い案は思い浮かばないというのに、悪循環に陥ってしまっている。
夜桜さんは、泣きながら自分の訴えを言葉にする由良城さんに対して、先程から相も変わらず冷たい視線を向けたまま。──そんな彼女でさえ〝美しい〟、と。僕にとって憧れのままの人だと思うのは、それくらいの言動じゃマイナスにならないほど洗練された容姿のおかげなんだろうな。
「愛奈ちゃんが、どれほど人狼を憎んでいるのかが分かった。充分、伝わったよ……っ」
……〝わたしたち〟?
その言い方は、何か気になるような……。
だって、〝この場には私以外にも人狼がいる〟って受け取られても、おかしくはないから。
後ろ髪を引かれつつも、僕は黙って2人の──野々宮くんを入れたら3人、か。3人の成り行きを見守ることにした。これくらいしか、今の僕に出来ることはないから。
「化け物が馴れ馴れしく人の名前を呼ばないでほしいですね」
「ご、ごめんなさいっ……私、そんなつもりじゃ……」
「言い訳は耳障りなだけです」
教室にいる時、お互いに下の名前で呼び合っていたこともあったのに、相手が人狼だと分かった途端、そこまで拒絶することになってしまうとは……。



