彼女が自分にかけたその呪いから解き放たれる方法は、彼女が以前から強く思っている通り、この世から人狼が完全に消え去った時なんだろう。
昔も今も、……これからも。この世から人狼が完全に消え去らない限り、彼女は一生、その呪いに蝕まれ続ける。
なんて悲しく、つらい。
彼女がこうせざるを得なくなってしまったのは、すべて、前に夜桜さん自身が少し話してくれた、実の両親が目の前で人狼に食い殺されたことが原因なわけで。
直接的にその現場を見たわけではないといえど、僕は妹の風子が人狼に殺されてこんなにも苦しい思いをしているというのに。目の前で両親を食い殺された夜桜さんは、きっと、僕以上に苦しい思いをしているに違いない。
──だからこそ、自分で自分に〝呪い〟をかけることでしか、自分自身を保てなかったんだ。
「それとですね、野々宮くん。どんな理由があれ、そんな忌むべき人狼の味方をする時点で──」
夜桜さんの黒い瞳が、すっ……と細められる。
最初から今の今まで話し続ける彼女には、やはり、迷いなんてものはなかった。自分は正しいことを言っていると言わんばかりに、圧とともに言葉を紡いでいく。
周りのみんなも圧倒されていることを考えると、まるで、この場は彼女の独壇場みたいだ。
哀れそうに野々宮くんを見つめる夜桜さんは、これまた迷うことなく言葉を放った。
「私からすれば、あなたも人狼同然ですよ」
「……っ?!」
えっ……?
夜桜さん、そこまで言ってしまうの?
言い切ってしまうの……?
それは、思ってもいなかった言葉だった。人狼のことをかばう発言をする人のことさえ、夜桜さんからすれば〝人狼そのもの〟、或いは〝敵〟っていうことなの……?
昔も今も、……これからも。この世から人狼が完全に消え去らない限り、彼女は一生、その呪いに蝕まれ続ける。
なんて悲しく、つらい。
彼女がこうせざるを得なくなってしまったのは、すべて、前に夜桜さん自身が少し話してくれた、実の両親が目の前で人狼に食い殺されたことが原因なわけで。
直接的にその現場を見たわけではないといえど、僕は妹の風子が人狼に殺されてこんなにも苦しい思いをしているというのに。目の前で両親を食い殺された夜桜さんは、きっと、僕以上に苦しい思いをしているに違いない。
──だからこそ、自分で自分に〝呪い〟をかけることでしか、自分自身を保てなかったんだ。
「それとですね、野々宮くん。どんな理由があれ、そんな忌むべき人狼の味方をする時点で──」
夜桜さんの黒い瞳が、すっ……と細められる。
最初から今の今まで話し続ける彼女には、やはり、迷いなんてものはなかった。自分は正しいことを言っていると言わんばかりに、圧とともに言葉を紡いでいく。
周りのみんなも圧倒されていることを考えると、まるで、この場は彼女の独壇場みたいだ。
哀れそうに野々宮くんを見つめる夜桜さんは、これまた迷うことなく言葉を放った。
「私からすれば、あなたも人狼同然ですよ」
「……っ?!」
えっ……?
夜桜さん、そこまで言ってしまうの?
言い切ってしまうの……?
それは、思ってもいなかった言葉だった。人狼のことをかばう発言をする人のことさえ、夜桜さんからすれば〝人狼そのもの〟、或いは〝敵〟っていうことなの……?



