さすがにそれは言い過ぎなのでは……とは思うけれど、歪んだ笑みを浮かべる彼女に圧倒されて、どう間に入り込んだらいいのかが分からない。
みんなも夜桜さんの豹変ぶりに言葉を失っているし、野々宮くんもそこまで言われるとは思っていなかったみたいで、唖然としてしまっている。……ただひとり、実は夜桜さんのことが好きなのかなって思ってる黒月くんだけは、いつもと変わらない澄ました表情だけれど。
「というか、野々宮くん。何か勘違いしてません?」
すっ……と無表情になった夜桜さんは、心の底から不思議だと言わんばかりに首を傾げた。
「な、何……?」
「『人狼だから死ぬべきって聞いて、納得できるわけない』……そう言いましたよねぇ?」
「ああ、言った、言ったさ!だったら、なんだよ?!」
夜桜さんから感じる底知れぬ恐怖に押し負けないように、野々宮くんは大声でハッキリと言葉を返す。
けれど、夜桜さんはそれにはまったく動じず、すらすらと……そして、淡々と言い切った。
「〝人狼は最初から滅ぶべきもの〟なんですよ。いや、〝この世に生まれてくること自体が間違い〟だったんです。だから、そもそもの話、『人狼だから死ぬべき』と聞いて他の人がそれに対して納得する、しないの問題じゃない」
「……っ」
淡々と言い切る夜桜さんの目には、1ミリたりとも迷いはない。
彼女は本当に心の底からそう思っていて、誰かに何かを言われたり諭されようとも、その思いを曲げる気はさらさらないのだと……そう、思い込まされる。
〝人狼は滅ぶもの〟。
〝生まれてくること自体が間違い〟。
……ひとつの呪いみたいだ。
自分自身にそう言い聞かせて、ずっとそう思い込みながら生きてきて、それが正しい……って。そうすることで、まるで、自分自身の精神のバランスを保っているかのような。
みんなも夜桜さんの豹変ぶりに言葉を失っているし、野々宮くんもそこまで言われるとは思っていなかったみたいで、唖然としてしまっている。……ただひとり、実は夜桜さんのことが好きなのかなって思ってる黒月くんだけは、いつもと変わらない澄ました表情だけれど。
「というか、野々宮くん。何か勘違いしてません?」
すっ……と無表情になった夜桜さんは、心の底から不思議だと言わんばかりに首を傾げた。
「な、何……?」
「『人狼だから死ぬべきって聞いて、納得できるわけない』……そう言いましたよねぇ?」
「ああ、言った、言ったさ!だったら、なんだよ?!」
夜桜さんから感じる底知れぬ恐怖に押し負けないように、野々宮くんは大声でハッキリと言葉を返す。
けれど、夜桜さんはそれにはまったく動じず、すらすらと……そして、淡々と言い切った。
「〝人狼は最初から滅ぶべきもの〟なんですよ。いや、〝この世に生まれてくること自体が間違い〟だったんです。だから、そもそもの話、『人狼だから死ぬべき』と聞いて他の人がそれに対して納得する、しないの問題じゃない」
「……っ」
淡々と言い切る夜桜さんの目には、1ミリたりとも迷いはない。
彼女は本当に心の底からそう思っていて、誰かに何かを言われたり諭されようとも、その思いを曲げる気はさらさらないのだと……そう、思い込まされる。
〝人狼は滅ぶもの〟。
〝生まれてくること自体が間違い〟。
……ひとつの呪いみたいだ。
自分自身にそう言い聞かせて、ずっとそう思い込みながら生きてきて、それが正しい……って。そうすることで、まるで、自分自身の精神のバランスを保っているかのような。



