「おい……!何をやっているんだって聞いているんだ!自分がした行動の意味を分かっているのか?! 答えろ、水無っ!」
優しくそっと由良城さんの身体を床に寝かせた野々宮くんは、ズカズカと未だ刃物を片手に持ったままの水無さんに近寄り、襟元をグッと持ち上げて怒鳴り散らす。
野々宮くんからはものすごい怒りや憎しみを感じられるというのに、水無さんは何も感じていないのか、無表情で毅然とした態度のまま。
放っておけば水無さんを殴ってしまいそうな勢いに、周りのみんなは間に入った方がいいんじゃないかとざわめきだすけれど、怒り狂う野々宮くんと刃物を持った水無さんに怖気付き、近寄ることすらままならない。
「……私はただ、お嬢様の命令に従ったまでよ」
周りのそんな心配や葛藤を知ってか知らずか、水無さんはただ、恐れることなく淡々とそう冷たく言い放った。
「な、に……?」
あまりにも毅然としすぎている態度や発言を目の当たりにして、野々宮くんは一瞬、怯む。
「……わかりやすく言い換えるわ。この場にいる人狼を皆殺しにしなければ、人間はここから出られない。だから、私はお嬢様の命令に従い、人狼である由良城慧を殺した。それだけのことよ」
「……」
さも当然だと言い切る水無さんに、野々宮くんは言葉を失う。水無さんの襟元を掴む手の力が緩み、やがて離されてだらんとその場に垂れた。
「……そういうことですわよ、野々宮さん」
そんな彼のもとへ、命令を下した張本人である西園寺さんが近付いてく。水無さんの隣に立った彼女は、ニコニコとした表情を一変させ、鋭い目付きで野々宮くんを見おろす。
「──どうして由良城慧は、捕縛と自害の2択しか選択肢がないと思ったのかしらねぇ?」
優しくそっと由良城さんの身体を床に寝かせた野々宮くんは、ズカズカと未だ刃物を片手に持ったままの水無さんに近寄り、襟元をグッと持ち上げて怒鳴り散らす。
野々宮くんからはものすごい怒りや憎しみを感じられるというのに、水無さんは何も感じていないのか、無表情で毅然とした態度のまま。
放っておけば水無さんを殴ってしまいそうな勢いに、周りのみんなは間に入った方がいいんじゃないかとざわめきだすけれど、怒り狂う野々宮くんと刃物を持った水無さんに怖気付き、近寄ることすらままならない。
「……私はただ、お嬢様の命令に従ったまでよ」
周りのそんな心配や葛藤を知ってか知らずか、水無さんはただ、恐れることなく淡々とそう冷たく言い放った。
「な、に……?」
あまりにも毅然としすぎている態度や発言を目の当たりにして、野々宮くんは一瞬、怯む。
「……わかりやすく言い換えるわ。この場にいる人狼を皆殺しにしなければ、人間はここから出られない。だから、私はお嬢様の命令に従い、人狼である由良城慧を殺した。それだけのことよ」
「……」
さも当然だと言い切る水無さんに、野々宮くんは言葉を失う。水無さんの襟元を掴む手の力が緩み、やがて離されてだらんとその場に垂れた。
「……そういうことですわよ、野々宮さん」
そんな彼のもとへ、命令を下した張本人である西園寺さんが近付いてく。水無さんの隣に立った彼女は、ニコニコとした表情を一変させ、鋭い目付きで野々宮くんを見おろす。
「──どうして由良城慧は、捕縛と自害の2択しか選択肢がないと思ったのかしらねぇ?」



