「……なんでもない」
「そう? なぁ、ソフトクリームって好き?」
そう聞かれて、あたしは「好きだけど……今そんなに食べたくないかも」と、素直に答えた。
「だよなぁ。でも今から行くソフトクリーム屋って、隣でたこ焼き売ってるんだってさ。たこ焼きは好き?」
ケンジ君にそう聞かれあたしは「好き」と、返事をした。
たこ焼きが好きだと言っただけなのに、なんだか照れくさくてうつむいてしまう。
「じゃぁさ、俺たちだけたこ焼き買って食ってやろうぜ」
ケンジ君がそう言いニカッと笑った。
それはまるでいたずらっ子のような、可愛らしい子供の笑顔だった。
その笑顔に思わず胸が高鳴る。
「う、うん」
あたしはドキドキしている胸を押さえて、そう言った。
今だけは亜耶と川上君の事は忘れよう。
今日はめいっぱい遊んでやろう。
そう思い、ようやくあたしは今日初めて本当の笑顔を浮かべる事ができたのだった。
「そう? なぁ、ソフトクリームって好き?」
そう聞かれて、あたしは「好きだけど……今そんなに食べたくないかも」と、素直に答えた。
「だよなぁ。でも今から行くソフトクリーム屋って、隣でたこ焼き売ってるんだってさ。たこ焼きは好き?」
ケンジ君にそう聞かれあたしは「好き」と、返事をした。
たこ焼きが好きだと言っただけなのに、なんだか照れくさくてうつむいてしまう。
「じゃぁさ、俺たちだけたこ焼き買って食ってやろうぜ」
ケンジ君がそう言いニカッと笑った。
それはまるでいたずらっ子のような、可愛らしい子供の笑顔だった。
その笑顔に思わず胸が高鳴る。
「う、うん」
あたしはドキドキしている胸を押さえて、そう言った。
今だけは亜耶と川上君の事は忘れよう。
今日はめいっぱい遊んでやろう。
そう思い、ようやくあたしは今日初めて本当の笑顔を浮かべる事ができたのだった。