亜耶と川上君の関係が、すごく気になる。


「じゃぁ、食べに行こっか!」


栞理を先頭にして集団がゾロゾロと動き始める。


ソフトクリームか……。


正直、今は食べたい気分じゃなかった。


でもあたしの都合だけで予定を変えさせるわけにはいかない。


そう思い、集団の一番後ろについて歩き出すあたし。


その時だった。


あたしの隣にケンジ君が立った。


見上げると、ケンジ君はあたしに歩調を合わせてゆっくり歩いてくれているのがわかった。


「あ、あの……」


「なに?」


「ありがとう」


「へ? なにが?」


キョトンとした顔であたしを見てくるケンジ君。