朝の忙しい時間だから、既読無視をしても大丈夫だ。


でも、学校に行けば亜耶と川上君とは嫌でも顔を会わせてしまう。


そう考えるとやっぱり学校へ行くのが億劫な気分になった。


あたしはパジャマのまま一階へ移動し、朝ご飯を作っているお母さんに休む事を伝えた。


お母さんは一瞬しかめっ面をして見せたけれど、疲れた顔をしているあたしを見て了承してくれた。


あたしは何も食べずに自分の部屋に戻り、また布団に入った。


顔も洗っていないし、髪もボサボサのままだ。


でも、今は何もする気になれなかった。


一階からはお母さんが学校へ電話を入れている声が聞こえてくる。


目を閉じると昨日栞理に見させられた写真が蘇ってきて、あたしの胸はまたギュッと締め付けられるように痛んだ。


川上君と亜耶はいつからあんなに仲のいい関係になったんだろう?


あたしには、川上君に興味はないと言っていた亜耶。


でも、興味がない男の子と一緒にソフトクリームを食べるとは思えない。