普通の死に方ではなかったから警察が介入し、捜査しているはずだ。


では、その死因はなんだったのか。


「言いたくない」


男子の1人が左右に首をふって答えた。


「なんでよ!?」


栞理が怒鳴り声を上げる。


「どうせ君たちも警察署で聞くことになる。先入観のないまま捜査に協力した方がいい」


そう言いながらも、自分の口からは言いたくないのだというのが伝わってきた。


一体、ケンジ君はどんな死に方をしたのか……。


その瞬間、あたしは夢の中の出来事を思い出していた。


灰色のヘビ食いちぎられるケンジ君の姿。


それはあまりにリアルで、あたしは慌てて頭を振り想像をかき消したのだった。