“私と一緒にいる方が…きっと幸せだよ。”って栗山さんは言ってたけど…


それは、あくまで栗山さんの意見。


誰と居ることが幸せなのかを決めるのは、栗山さんじゃない…。


陽希自身だ。


それに、周りから見たら不釣り合いでも、素直になれなくて迷惑かけたとしても、私は…陽希と一緒に居たい。


初めて、私に“好き”っていう感情をくれた大切な男の子だから…。


自分に自信を持つことは難しいけど、今は…陽希が好きだと言ってくれる私を信じて、堂々と胸張ろう…。


栗山さんの言葉に負けちゃダメだ…。


ベッドから立ち上がった私は、窓際へ。


日差しが傾き始めた空を見上げた。


明後日のキャンプ…。


多分、栗山さんは…別れたかどうかを私に確認するはず…。


もし聞かれた時は、ちゃんと言おう…。


“別れない”って。


自分の意志を、栗山さんにハッキリ伝えるんだ…。