「それじゃあ、決まり!由依、どこか行きたいところ…ある?」


「うーん、特に思いつかないな…。陽希にお任せするよ…。」


「それなら、遊園地とか…どう?今の時期、色々とイベントしてるらしいし、美味しいクレープ屋とかあるらしいし、楽しめると思うんだ。」


「そうだね…。ここ数年…遊園地って行ってなかったから、たまには…いいかも。」


「分かった。じゃあ、次の日曜日…デート決行だな。」


声を弾ませる陽希に微笑んだ。


私の心、ワクワクしてる。


遊園地って、今まで…女友達か家族としか行ったことなかったな…。


陽希と行く遊園地デートは…どんな一日になるんだろう…。


楽しみだな…。


繋いだ手の温もりを感じながら、足取り軽く駅へと向かって歩く。


夕日が、いつも以上にキラキラと輝いて見えた。