空き教室に入った途端に 私は心路に抱き締められた。 「どうしたの??」 「姫亜が、海野とばっかり 話すから寂しくなっただけ。」 「心路、別に私は海野先生と 話したかったわけじゃないよ? 美嘉が海野先生の事 好きだから協力してたの。 美嘉が海野先生と話せるようにね。」 そう言ったら、心路はさっきまでとは 違って心底安心してるような 顔でニコニコしながら こっちを見ていた。