願うのは一つだけなんだ







学校に着くと、香枝が事情を説明してくれていたのか、クラス全員が温かく迎えてくれ、そして噂を信じてしまい、傷つけてしまったことへの謝罪してくれた。







『私こそ…みんなにまでご迷惑をおかけしてごめんなさい…!』






そう言って、深々と頭を下げると、クラスの人達はみんなして“頭をあげて、私たちはクラスメイトでしょ!”と言ってくれた。











そして、遅れて入ってきた彼ー…




友達に両腕を引っ張られ、私の方までやってくると、すっごい驚いた顔をして私を見つめている。










『佐藤ー、お前の彼女、来てよかったな!』




クラスの男子の一人がそう言うと、彼は“彼女じゃないから”と否定しつつも頬を赤く染めていて…











『……私、佐藤君のこと、好きです…』







公開告白なんて…




と、思ったけど。






佐藤君の顔を見たら、あの時言えなかった、あの想いをどうしても言いたくて。







私は気がついたら、気持ちを全員の前で告げてしまったー…