願うのは一つだけなんだ






結衣。




結衣に出会う前の私は逃げてばかりの私だった。






親友から“消えろ”と言われて、悲しくて、辛くて。


何故、私がそんなことを言われなければならない?




どうして私ばかり噂話で、しかも尾ひれまでくっついた噂話で評判を落とさなきゃいけない?




どうして自分の気持ちに蓋をして、自分の気持ちをなかった様にして、親友のために身を引かなくてはいけない?




そんな醜いことしか考えられなかった。




どこかでそんな自分を正当化させて、自分のことを省みることなんてしてなかった。








そんな私の想いを、立場を、状況を、環境を、親なら分かってくれる、親友なら分かってくれる、分かって当然なのに、どうして誰も分かってくれない…



そう、誰かの責任にして生きてたー…