願うのは一つだけなんだ










『……百花、あなたの、その顔が見たかった……』







お母さんはそう言って、私を抱きしめている腕の力を強める。






私の体はお母さんに力強く抱きしめられ、折れちゃいそうな程だったー…













『……百花。

 辛い時、あなたの想いを聞けず、親の都合ばかり押しつけようとして…本当にごめんなさい……。



 あなたの顔が見れる、触れられる、それが私たちにとって最高の幸せよ…』













ふとお父さんの顔を見ると、あのお堅い仕事なんてして、いっつも厳しかったお父さんの目から涙が溢れていてー…










二人に、すっごい心配をかけてしまったんだと、ものすごく反省したー…













『……ごめんね…………ごめんなさい………』









二人は、笑ってた。






言葉ではなく、表情で、行動で示してくれた。








私を抱いているお母さん、そしてお父さんがそのお母さんを抱きしめて、私達家族はその場で抱きしめ合った。